フグは食いたいし,命は惜しい! [デザイナーズレントハウス]
地方税の担当者は、「収納率も上げたいし、滞納額を圧縮したい」
しかし、「差押えの仮執行」で滞納者とのトラブルに巻き込まれたくないと思っています。
まさに、「フグは食いたいし、命は惜しい!」状態です。
そう思って、納税者の嫌がる滞納処分である「差押えの仮執行」にはなかなか着手せず、
「いくらなら払えますか?何回の分割であれば払えますか?」とかなり弱腰です。
そんな中、2013年頃に西日本のとある地方公共団体で、劇的な事件が発生しました。
滞納処分に逆恨みをした滞納者が、役場の中に火炎瓶を投げ込んで放火・・・。
しかも、この滞納処分は、滞納開始から12年目だというから驚きです。
12年間、安易な分納の交渉の末、滞納処分による「差押えの仮執行」したのでしょう。
おそらく、「怒鳴り散らす滞納者」や「執拗な抗議を続ける厄介な滞納者」は棚上げを続け、
たまたま正義感の強い徴税職員が転勤して滞納処分を行ったというのが正味の所のような気がします。
また、その事件を知ってか知らずかはわかりませんが、その後、東日本の地方自治体では、
職員がトラブルを恐れて滞納者に出すべきはずの督促状を事前に抜き取って送らなかった事件も起こっています。
このような事件は大々的に報道されますが、おそらく氷山の一角のような気がします。
公務員さんのトラブルに巻き込まれたくない気持ちもよくわかります。
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